Basic Ethical Guidelines For Living Life of Yoga — Yamas
ヤーマ 禁戒
守るべき教えをテーマに進んできましたが、本日はYogaのDiscipline(規律)5番目の項目、アパリグラハについてです。
4つ目のブラフマチャリアについての前回のブログはこちら
→http://https://kaori-sasaki.com/basic-ethical-guidelines-for-living-life-of-yoga-yamas-3/
5 アパリグラハ 不貪
アパリグラハ 不貪とは、貪らないことです。
まえのアスティヤやブラフマチャリアでも述べた所有欲や独占欲を持たないことにつづき、自分の考えに捕われて溜めこむこと、また欲張って必要以上に欲したり、人からの賞賛や贈り物を期待したり、人の好意に甘えたりしないこともアパリグラハです。
私たちは自分の気分や行動で、人やものに対して、つい色んな期待を抱いてしまいます。誰かに何かをしてあげたことに対して見返りがあるはずだとか、反対に贈り物をいただいたら、何かお返しをしなければと心の中でちょっとした義務感が湧いたりしますよね。
こういったことも自分の考えに捕われた状態です。
私自身、古い考えに固執していたり、思考の癖やこだわりを抱え込んでしまい混乱することがあったり、友人からもあなたは必要以上に深く考え過ぎと指摘されることがよくあります。
Yogaで体を開くポーズでは、溜め込まないで力みを抜いて解放して!と先生に見抜かれたりしながら、やっぱり自分の思い入れや癖をすっと手放すことは難しいなと思うこともしばしばです。
誰でも小さい頃からの習慣や親からの影響で色んな考え方を根本に持っていると思うのですが、私にとって、ものを増やさないことや買わないことはともかく、既に持っているものに対する思い入れや、人に対する想いや自分の考えを手放していくことは難しいと感じています。
Yogaでは、欲から離れる修行を「ヴァイラーギャ」といいますが、これは「無執着」の意味を持ちます。
普段から、なにかに執着したり、溜めこんでしまわないようにするには、ふと気づいたその都度、納得して想いを手放していく練習が必要なのだと思います。
難しいのは執着を手放す練習をすればするほど、無理に手放そうという想いが生まれ、手放せないことがストレスになっていることにも気づくし、これもひとつの我欲だなぁと気づいたりして、また堂々巡りだ、、、などと思ってしまうからです。
「ある」ということに対して、また自分に対しても、これでバランスをとっているのだという実感があるうちは、バランスをとる方が大事だと思うし、自分が今どうしたいのか、どの方向に行きたいのか心の声に従って心地よく生きていきたいと思うのが本音です。
どうしてよいかわからず、混乱してしまうときには、今出来ることから、、、ものであっても、人に対しても、自分のもとにやってくる出来事に身を委ね、今の自分を支えてくれている大切なものに感謝して、手放すタイミングや選択をしていけばいいと思っています。
ふと自分の回りを見渡したとき、たくさんのものを溜め込んでしまっていることってありませんか?(私は何故か乾物など食べ物が多いです 笑)
年末の大掃除を兼ねて、不要になったものを捨てる機会も多くなってくると思いますが、流行の断捨離やMinimalism(ミニマニズム)も、日常生活において不要なモノを断つこと、また捨てることでモノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようというYogaの教えから生まれた考え方です。
ものを捨てることや断つことで、ものにとらわれていた自分に気づいたり、今自分には何が必要でどうしたいのか、または何が足りないのかを知っていきながら本当の自分を浮き彫りにしていく心の作業が、混沌としたこの世の中にマッチし受け入れられているのだと思います。
パタンジャリの示したスートラ 第39: 不貪(アパリグラハ)が揺るぎないものとなった時、自らの生の原因と様態が余すところなく照らし出される。
アパリグラハは、心が欲望や義務から自由になることで、生きている原因と結果の関係を知ることが出来ると言われています。最終的なゴールでもある自分自信(我欲)から離れた状態のことなのかもしれません。
この実践で、ものや人に対しても、本当に必要なものだけが必要なときに自然にやってくるのだと経典はいいます。
まだまだ修行が足りないと自分でも思うところですが、欲を持たない心を持ちあわせていけるまでには、5つのヤーマを忠実に守っていきたいという心構えを持ちながら、掴んだり手放したりを繰り返していくことで、正しい方向にいるか、今の自分の心の状態を把握したり、バランスを自分で保っていくことで、前向きに変化(進化)させ続けていく努力が必要ですね。
Yogaの禁戒 気をつけるべきこと 5つのヤーマ いかがでしたか?
Yogaの教えを紐解きながら自分に置き換えて書いていますので、読み辛いところもたくさんあったかと思いますが、最後まで読んで下さった皆様 本当にありがとうございました。
新年からは5つのニヤーマ 勧戒(おすすめな生活習慣について)です。
ひとつひとつ、生活習慣に取り入れていくように書いていきたいと思います。