Advanced Teacher Training In India
Yogaを自分だけでなく人に教えるようになってから、自分にとってのYogaとは何か?その目的を見失っていかないように、時々自分に確認しておきたいという気持ちがずっとあって、🇮🇳南インドで再び4週間の修行をして参りました。
フィジカルなYogaの分野だけでなく、生き方のツールのひとつとしての教えを自分に深めていきたいと、インドの修行道場アシュラムで4週間学び、過ごした2012年以来、自分なりにYogaを理解しながら自分に落とし込むのにすでに丸6年という月日がかかっていました。
ずっと行きたい、何故だかいつでも帰りたいと思い焦がれていたインド。
今年になってふと現れたタイミングに、少しの躊躇もなく、突然決めたインド行き✈️
心の準備はいつでもすでに整っていたので、決めたその日には、申し込みからVISAの申請まで、驚くほどスムーズに準備を進め、気づけば半月後にはこのアシュラムの門の前に立っている自分がいました。
再び門を潜る時、懐かしくて、嬉しくて、あぁここにまた帰ってこれたんだという感じでした😊
今回は、ATTC→(上級Yoga教員養成訓練コース)ということもあり、以前に比べ体力的に大丈夫か、また更に難解な勉強についていけるのかといった心配もありましたが、
(マレーシアに住んだせいか?)インドでの生活自体においては、もうびっくりするようなこともほぼなくなり、インドに対して、以前とはまた違う部分に神聖さや親しみを感じるようになっていたり、厳しい修行に対しても
(歳を重ねたせいか?)これまでの人生経験が生きてるなといった手応えを感じながら、日々全てを学ぶ姿勢を忘れずに修行に集中することができました。
南インドならではのバナナリーフの食事は、マレーシアでもお馴染みですが、アシュラムではご馳走の時にこの葉っぱで配膳されます。
普段の食事はもっとヘルシーでシンプル、でもとても美味しくておかわり自由です。
栄養とバラエティに富んだベジタリアンの食事のお陰で体調はみるみる整い、この体は食べ物で出来ている事をつくづく感じることができます。
朝4時に起床、22:30に消灯就寝するまでのアシュラムでの規則正しく、規律に基づいた宿坊生活
早朝の歩く瞑想(サイレントウォーク)では、自分の歩幅と呼吸を合わせて美しい静かなレイクサイドまで歩き、瞑想とサットサンガをします。
1ヶ月間お世話になった自分で蚊帳を張って寝るシンプルなベッド🛏↓
SivanandaYogaのトレーニングでは、古代から伝統のYogaシステムを統合的にバランス良く学びます。
時間厳守の隙間時間には、身支度、身の回りの掃除、洗濯、など目まぐるしく動き、健康、体調管理は、全てが自己責任 😐
毎日サットサンガや講義が行われるホール
4週間、毎日のYogaの哲学や聖典の勉強、体についての講義(大学の3年分を4週間にまとめてあるらしい)
無償の奉仕という与えられた仕事にベストを尽くし、呼吸と心や体の鍛錬、瞑想とチャンティングやマントラを唱える時間が朝晩と設けられ、早朝から就寝時間までほとんど自由な時間はないまま、一日のスケジュールは終わります。
難解で覚えられないにも関わらず、容赦なく進む講義、出席率、最終試験まで全てが採点化される中で、浮き彫りにされる自分のエゴや焦りなど色んな葛藤と向き合いながらも、それぞれに自分の課題を淡々とこなしていく日々。
講義の合間にはホッとするお茶の時間🍵
最終試験が近づくに向けて、試験勉強はもちろん気になりますが、日々の生活において心身共に自分のコンディションを一定に保つのがやっとの日々でした😅
そんな中では、身体の訓練である毎朝の上級プラーナヤーマと1日2回のアサナクラスのお陰で、気分の切り替えや自分の体調を整えられているという実感があったり、それに加えて、幾度も行われるアシュラムでの宗教的なイベントやプージャのお陰もあって、心も体も日に日に研ぎ澄まされ浄化されていきました。
4週間の修行生活が終わった時には
規律に従う生活に沿って効率良く動けている自分の変化に気づき、いかに自分が普段の生活の中で、いらない考えや雑多な事を問題にして錯覚の中の世界で生きているのか思い知らされます。
南インドの祭祀によるプージャは神聖なる祈りの儀式
インドという文化の中にはYogaの魂がしっかり根付いていて、そんな魂に繋がる事ができる神聖な場所での4週間が、Yogaが精神修行であること、自分の人生の目的を明確にする手段である事を心身共に刻み込む事が出来、自分にとってのYogaとその目的、そして人に指導していく目的をはっきりと再確認させてくれました。
7日間連続でインドの古典
「スリマット ヴァガバタン」を聞く
バガバタンサプタハ↓💓
魂が揺さ振られるようなインド音楽と共に、耳から入ってくるこのお声とお話に全身で痺れまくった夢の様な幸せな7日間でした😆✨
Yogaでは必須のサンスクリット語も勉強しました
そして、無事に最終試験合格💮
Yoga Acharyaというタイトルを頂き、無事に卒業することができた達成感は、素晴らしい先生方やスタッフ、協力し合ったり助け合いながら過ごした仲間がいてくれてこそ。✨✨✨
Yogaの道を深く極めたいという同じ志を持った人達と共に暮らし、学び、語り合うことができた貴重なこの1ヶ月間は、修了証や肩書きといった結果以上に、かけがえのない経験と財産になりました。
現実の世界に戻れば、いつもの雑多な自分が待っていますが、きっとそんな自分の世界こそが生かされている場所であり、本当の修行の場所
Yogaの深い教えは、学べば学ぶほど、自分の人生の経験とリンクしていきます。大切な人や家族を失った悲しみや自分のエゴを手放す方法や捉え方、良い事も悪い事もやってくる必然の出来事の意味、より良い道へ向かうためには何を受け取り、何を手放すのか、導いてくれるようになります。
生かされている人生を楽しみながら、ここで身につけたやるべきサダナ、プラクティスは実践し続けること、学び続けていくことで、今後は更に、身近な人や必要とする人と一緒に、心を平和にするYogaの道を突き進んで参りたいと思います。
個人的には、今回こそ生活の中でこの頭に乗せて歩くバランスをインドで習得したかったけれど習得出来ず😆
毎日洗濯物を取り入れながら見ていた
部屋の前の忘れ難い美しい夕陽🌝
最後に
最終試験前に行われたプージャの日は
偶然にも、びあ🐶を見送ってちょうど1年の命日の夜でした。
美しいローソクの光の中で唱えるマントラ
Om sree para shaktiai namah
(I surrender to supreme energy of the universe)
マントラを唱え続けながら
自分の奥底にまだあった痛みや悲しみ全てを手放す為にこの修行がやってきて、私はここに居ると感じたこと
インドでの修行、最後まで頑張っておいでと快く送り出して応援してくれた家族、友人の健康、周りの人達の幸せを心から願ったこと
そんな恵まれている自分の人生に、大いなる力に、全てに心から感謝することが出来たこと
全てが必然であったように、一瞬でも、与えられるものを求めない自由な意識そのものになれたこと
その夜は、試験前だったというのにほぼ眠れず、ただただ全てが有り難かった。
アシュラムでのインスピレーションを胸に今後もシンプルにより良い生き方を目指していきたい
長い文章最後まで読んで頂き
ありがとうございます。