Basic Ethical Guidelines For Living Life of Yoga — Niyamas
Yogaの教え 5つのNiyamas(二ヤーマ)は勧戒です。
(個人の規律として守るべき生活習慣、推奨的な戒め)
シャウチャに続く2番目のNiyamasは
2 SAMTOSHA サントーシャ(知足)
知足とは、「足るを知る」こと。
自分に与えられている状況、体、役割など全てにおいて、既に持っているものや今あるもの、あるがままの自分であることに満足し、感謝をしましょうという教えです。
またこの教えは、欲望が過剰になっていかないように戒めるためでもあります。
私自身も、必要以上に欲張って、サントーシャ(知足)の教えを日常の中で思い出すことは多々あるのですが、そんな時、もっと、、、と思う気持ちを抑える前に、今あるものや状況に満足し感謝することが出来るようになりました。
特に奇跡に近いような確率で出会う人との関係やご縁が、あたりまえなことではなく感じるようになり、感謝してそこから学ぼうとする態度を持つことが出来るようになったことは、自分の人生において重要な心得だったように思います。
私たちは、自分の中に存在する幸せや、充分に満ち足りている状況に意識を向けることよりも、つい外側に意識が走って必要以上の幸福(と思うもの)を求めがちです。過去生からの欲望を持って生まれた人間だけが、自分に足りないと思うものを埋めようとして、成功や幸せを追い求めてしまいますが、目標を達成してもまた新たな欲が生まれ、いつまでたっても満たされることはありません。
そんな新たな欲は既に満足いく体や状況があってこその欲であることに気づきます。
パタンジャリの示したスートラ 第42 : 知足によって、無上の喜びがえられる、、、
幸せは、人が決めるものでもなく、与えてもらったり探すものでもなく、過不足のない自分の中で気づいたり、見つけることですよね。
本当は、呼吸をしたり、美しいものを見たり聞いたり感じたりできる体や心があること、何かを学ぶことが出来たり、考えたり、表現することができる能力があること、そんな今あるもの、すでに満たされていることを再確認して、自分が自然の中に生かされていることに感謝することが大切なのではないでしょうか。
そんなシンプルなことに気づかせてくれるYogaの教えでした。