Basic Ethical Guidelines For Living Life of Yoga — Yamas
本日はYogaのDiscipline(規律)3番目の項目、アスティアについてです。
2つ目のサティアについての前回のブログはこちら
→https://kaori-sasaki.com/basic-ethical-guidelines-for-living-life-of-yoga-yamas/
3 アスティア 不盗
アスティアは「不盗」、盗まないこと。
当たり前の事のようですが誰かの物を勝手に使ったり、盗んだり、奪ったりといったことだけではなく、他の人にとって大切な時間や機会、また自然に対しても盗まないことです。
自然に対してとはどういうことでしょう?
植物だったり、食べるために作られる野菜なども、自然のものです。
日頃私たちが生きる為に吸っている空気や大地も全て、私たちは自然からかすめ盗っているとYogaスートラには書かれています。
もちろんこれは、自然から盗んではならないという直接の意味ではありません。
自然から受け取ったものを感謝してきちんと他者に奉仕する為に使い、有効利用しなさいという教えです。
例えば、たくさんの土地を持っているのにそのままにしておいたりすることや、使い切れないほどのものを持ち過ぎて独り占めにする、といった考え方もこれに入ります。
自分だけの所有欲や独占欲を持つということは、他の誰かの有用性を奪っている事になるからです。
つくづくYogaの教えは、自分を超えた思いやりの心や分かち合いの精神を生み、それが世界平和に繋がっていくことなのではないのかなぁと思うのです。
パタンジャリの示したスートラ 第37:不盗(アスティア)に徹した者には、あらゆる富が集まる。
アスティアを実践していくと、本当に必要なものはあちらからやってきて、望むものはもちろん、望まなくても大事なもの(事)がその人へ引きつけられ、全ての宝を手に入れる事が出来ると言います。
普段、必要以上の物をたくさん抱え込んでしまうと、自分がいっぱいいっぱいになってしまい、なにが大切かわからなくなることが多いのですが、持てるだけの本当に必要なものだけで満足出来る状態の方が絶対に幸せですよね。
人だけでなくものとの出会いや別れに対しても、心の中にこういった戒めの視点を持つ事によって、貪欲さや執着、また人やものへの依存や捕われから解放されたとき、自然の法則に納得するのだと思います。
「来るもの拒まず去るもの追わず」な生き方が自然に出来るような自分になりたいものだと思う今日この頃です。