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Basic Ethical Guidelines For Living Life of Yoga — Yamas

 
Paschimottanasana
 
 
本日はYogaのDiscipline(規律)4番目の項目、ブラフマチャリアについてです。
 
3つ目のアスティアについての前回のブログはこちら
https://kaori-sasaki.com/basic-ethical-guidelines-for-living-life-of-yoga-yamas/
 
4 ブラフマチャリア 禁欲
 
ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲
 
 もともとは、性欲に代表される性的な行為の禁止や生涯を独身で過ごすことが説かれていましたが、現代では、パートナー以外の異性とむやみに性的関係を持たないことの他、利己的な欲を満たそうとするのは避けることとされています。
 
否定や強制や禁止といったものではなく、出来るだけ多くのエネルギーを保存し、良い方向に使う為に適度な節制をすること、また欲に溺れずにエネルギーを無駄遣いをしないという事です。
 
パタンジャリの示したスートラ 第38 : 禁欲(ブラフマチャーリヤ)に徹する者には、精力を得る。
 
 規則正しく生活すれば、活力とエネルギーを得ながら活用でき、強さと力が付くことを意味します。
 
 人間の欲というのは性欲に限らず、食欲に睡眠欲に所有欲、独占欲など生きるための生命欲があるから、前向きに人間らしく生きているとも言えます。
 
 その欲求をコントロール出来るならば悟りが得られるというのはわかりますが、あらゆる欲求を自己コントロールすることは難題です。笑
 
生きていれば様々な欲求が生まれます。欲望のままに動かされそうになったらどうしたら良いのでしょう。。。
 
 欲望の対象に対して、自分の見方を変化させることが大事だと思っています。今自分にとって何が本当に必要かを考えたり、どこに自分の生命力エネルギーを向けるべきなのかを考えることでその場を逃れます。
 
 生命力エネルギーとは、、、私たちは普段気にしていなくても、元気だとか元気がないといった表現で気持ちが満ち足りていたり、沈んでしまっていることを感じることが出来ます。
 これが自分の持っている生命力エネルギーです。
 
Yogaではこの生命力を、ナーディと呼ばれる流れに沿って全身に充満しているプラーナと呼びます。
 
 アサナによってプラーナの伝達を促進させたり、ムドラーという体の各部分を使ったジェスチャーによってエネルギーを内側へと向かわせたりします。これを生活上でも応用し、どこにエネルギーを向けるべきなのか!その方向性をよく考えた上で行動しましょうといったところでしょうか。。。
 
 例えば、お腹が空いている時、食欲に負けて食べたいだけあれもこれもと食べ過ぎてしまうことがあります。
 
 そうすると、あとになってお腹は苦しくなるし体や脳は消化や分析を行うエネルギーが消耗して疲れを感じ眠たくなったり集中力に欠けたりしますよね。
 
 食べ物を消化させたり、スタミナや栄養吸収として体を作る為のエネルギーが自分の体にどれだけ必要なのか、ということを考えた上でエネルギーを無駄にしないことを心に留めていれば、ここでこれ以上はやめておこう、、、となるわけですよね。
 
 こういった自己抑制ができれば無駄なエネルギーのロスを自分で防ぐことができます。
 
 欲求に気付いた時は、欲との戦いであると感じることもあると思います。我慢する方ではなく、力を得る為に欲をセーブしようと、見方を変えることで必要な活力とエネルギーを持った更に強い自分に近づけると思います。 
あらゆる欲を意識してコントロールしながら、強く健康でエネルギーに満ちた生活をしたいですね。
 

2015-12-18 Blog