Important Breathing
YogaにはAsana(ポーズ)、Pranayama(呼吸法)、Meditation(瞑想)といった大きな要素がありますが、クラスにおいてはConsious breathing(意識的に呼吸をすること)とPranayama(呼吸法)の練習を大切にしています。
Asana(ポーズ)は心静かにMeditation(瞑想)する為にあり、さらには自分の今の体の状態を自分で見つめる為のもの。体の固さやポーズの形などに自分の心が振り回されたり気になったりしないで、意識的に呼吸を続け、そのありのままの今の自分を知る練習でもあります。
Yogaの練習において、最も重要なプロセスは呼吸であり、呼吸法は心と体を繋ぐ架け橋となります。大げさなようですが、Yogaのポーズや瞑想をいくら練習しようとしても私たち人間は呼吸ができなかったら生きる事さえもできませんよね。それだけ私たちは呼吸の仕方に無関心でいますが、呼吸コントロールの科学があるから私たちが自分で取り入れる酸素の量や生命エネルギーをコントロールしたり出来るYogaのメソッドがあるのです。
普段私たちが何気なく無意識にしている呼吸は、実は体の細胞や脳の機能に密接に関わり影響していて、生きる為に一番大切な生命力を運んでいます。息が上がっていたり、浅く早い呼吸を続けていると感情的にも身体的にも障害があらわれたりバランスを崩したりすると言われています。反対に、ゆったりとした深い呼吸は穏やかで満たされたマインドを作り、さらには心臓を強くし、長寿をもたらすとまで言われています。だから、どんなハードなポーズの最中でもどんな心の状況においても、気づいたときに意識的にゆったりとした呼吸を心がける事が大切です。
古代インドのリシ(聖者)達は自然について面白い研究をしていて、犬やうさぎなど、呼吸が速い動物達は数年しか生きなくて、反対に呼吸がゆっくりとした象や亀などは寿命が長いことに気づき、私たち人間の寿命も生きる質も、全て呼吸のリズムによって左右されるのだということを発見しています。
逆に考えれば、忙しいときや心が乱れているときに浅い呼吸をしていることにすぐに気づいてゆったりとした呼吸を意識する事によって、自分の状態をより良い方へ持っていく事が出来るという事です。
呼吸は意識をしてコントロールするだけで結果的にマインドの無意識と意識を繋ぎ、さらに心と体を繋いでくれ、いつでも自分でリラックスを得る事が出来る唯一の方法です。この呼吸の意識的コントロールがYogaにおける全ての鍵を握っていると言ってもよいと思っています。
Yogaの呼吸法はサンスクリット語でPranayamaといいます。
「プラーナ」とは空気や酸素よりも微細なエネルギー体であり、一般に 気 と言われるようなもの
「アーヤーマ」はコントロールする
という意味があります。プラーナヤーマは呼吸を調整することで、生命力を活性化させる方法の事です。
伝統的なプラーナヤーマを述べるには色々と難しいルールがあるのでまた後のBlogにて述べますが、まずはゆったりとした呼吸を意識的にする練習をしていく事で、忙しく混乱しているときや感情が乱れてしまったときなどその感情を静め、自分の呼吸を調整する第一歩となります。
練習をする際に、注意するべき事は
とにかく呼吸に集中する
そのときに得る感覚を自分で大事にすること
呼吸が続かなくなるほど決して無理をしないこと
その中でいつも自分の芯を探し左右上下を感じながらバランスをとること
大切な呼吸に意識を持って、健康で安定した体と心を養いたいですね!