Power of Language
一日の始まりには、Yogaの自己練習や瞑想の前に、良い言葉を目にするように決めている。
日常生活において実践していることのひとつで、私流の儀式のようなもの。
もともとはマレーシアで生活するようになって、得意ではない英語に慣れるために、歴史上の偉人の言葉や、聖典の言葉を一日一語、英語で読むことにしていた習慣が、今では朝一番に意識を内側に向けるひとつのYogaの練習にも繋がっていると感じる。
言葉によっては、その意味だけを学びとして受け取ることも多いし、日によって感じ方にも違いがあるけれど、良い言葉を感じることで自分のなかにある前向きな感情への気づきとなる。
当たり前なことでも英語だと、よけいに感情に訴えかけられる気がして、心に響きやすいことも。
例えば本日のお言葉
Let us always meet each other with a smile, for the smile is the beginning of Love
by Mother Teresa
(いつもお互いに笑顔で会うことにしましょう、笑顔は愛の始まりですから)
朝にそんな言葉を目にするだけで、なんだかありがたい気持ちになるので今日も一日、新しい日に感謝して笑顔で過ごそうと思えたりする。
前向きな思考とは、誰かの言葉や行為を感情で受け取ることで、自発的に生まれるもの。
日本には、よい言葉や、めでたい言葉を口にすれば良いことが起き、悪い言葉や、忌み言葉は口にしてはならないといわれる言霊信仰があるように、言葉にはその言葉通りの方向に向かうパワーがあると感じる。英語でも然り。
そしてまた、Yogaのクラスや瞑想で使うマントラや祈りも、同じ。
マントラは宇宙のはじまりから存在する音、またはエネルギーの語と言われていて、そのエネルギーが心に作用することで純粋な思考に至ることができるもの。唱えるだけで、その振動が外に向かう思考を内側に正し、思いや考えを良い方向に変えるパワーを持っている。
毎朝、良い言葉の持つパワーを借りることは、プラスのエネルギーを自分の内側に向け、その日をどのようにしてより良く過ごすかを意識し、今の自分を見つめる良い習慣となっていく。当たり前の毎日の中に、何かひとつでも自分が前向きになれるような儀式を取り入れることがYogaとなり、それは本当の自分自身になることに近づいているのではないかと思う。
今日もまた、良い一日となりますように