Take care of yourself
日本へ帰ったり、札幌から母がこちらに来てくれていたりで、しばらくブログから遠のいておりました。
いつもの生活から少し離れ、再会を楽しみに待ってくれている家族や友人とのかけがえのない時間、非日常を満喫し、たくさんの愛情に包まれたお陰で、さらに自分自身を大切にし、 周りも大切に愛していきたいと心から思う期間でした。
いつもと違った活動的な期間というのは幸せで楽しい反面、冷静さを失い体も心も落ち着かないものです。
普段の生活リズムに戻っても、しばらくは何かにコントロールされるように平常心の自分に戻るのが難しくなり、自分が今、どんな状態でいるかを捉えてみることが必要でした。
インドの伝統医学であるAyurvedaやYoga哲学では、生まれ持った体質から肉体面、精神面、感情面の働き、心や知性、エゴなど細かい部分の働きに至るまで、そしてまた食に関してや自然の要素全ての本質を「グナ」といわれる次の3タイプの性質に分けて表現します。
「サットヴァ」
例)純粋さや知識、穏やかな心、空間、光や輝きとなって現れるもの、朝 / 新鮮な果物や野菜、消化に良いもの、ゆっくり味わって食べること
「ラジャス」
例)活動や動作、動きや激質、風や火を表す、昼 / 香辛料やハーブ、刺激の強い食べ物、コーヒー、急いで食べること
「タマス」
例)慣性や怠惰、肉体、動かず無関心、石や土を表す、夜中 / 加工品、消化に負担がかかるもの、鮮度の落ちたもの、アルコール
これらの「グナ」に影響され、私たちの体と心は皆、個人差という違いを持っています。
(自分が今、どの質に偏っているかを捉えてみることも平常心を取り戻したいときに有効です。)
私の場合、生活リズムやパターンが日常と変わるだけですぐにラジャス優勢に。
夜もあまり眠れず活動的なことへの執着に束縛されている状態です。
そしてそのうち自分自身のコントロールと身動きが取れなくなりタマスが増えていく結果に。
そんな期間は、ラジャス的な食べ物を避けるようにしたり、あまり無理して人に会ったりせずにしっかりと休むようにしています。
人と会うことでどうしても自分の体の都合と合わない食事をすることが多くなり、つい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしてしまいがちです。
いったん一人になって、注意して、自分の内臓の声を聞くようにし、おなかが減ったら食べることを心がけるようにしています。
食事による消化と栄養の吸収だけでも体にとっては大変な負担になるので時には一日断食してみたり。
そうすると、無駄なエネルギーを使わないので不思議と内側から元気が出てきたりします。
サットヴァ優勢な状態を多く取り戻すためにもYogaの練習と瞑想をし、なるべく逆転やバランスのポーズをとるようにしたり、日頃より時間をかけてボディケアや、ゴマージュ、マッサージ、フェイスパックやヘアケアなどつま先から頭までの自分の体のケアをすることに集中します。
女性として、当然と言われる部分ではありますが(笑)内側からの混乱で自分を見失いそうな時にこそ、積極的に自分で自分の面倒をみるのです。
特にネイルに関しては、日々Yogaマットで自分の目に触れる機会が多いこともあり、気持ちのモチベーションアップになると感じているので怠らないようにしています。
Yogaでは、体は魂の寺院といわれたり、魂の乗り物であると表現されます。
魂が宿っている体は、自分の役割を果たすための道具の一つとして清澄に保ち、大切に扱わなければなりません。
これは自分の内面と外側の体、そして精神をきれいに保つという意味を持つシャウチャというYogaの段階(※)の守るべき項目のひとつにも繋がることです。
練習のときも同じ。けがをしないように、またさせないようにするには体を大事に扱う意識を持って、メンテナンスすることが重要だと思います。
魂や神が宿るお寺がいつもきれいに掃除されているように、体もアサナや呼吸で浄化させ自分でケアしていきながら神聖な場所に保ちたいもの。
自分自身にまずは慈しみを込めてケアすることが、家族や周りの人、生き物を大切にし、自然と生活や環境全てを大切にする心へと繋がるのではないでしょうか。
Yogaに生きることは、心地よいと感じる生活リズムを整えることでもあり、自分を大切に生きること。
自分の体の様子と精神と感情とのバランスを自分で丁寧に整えるべく、大切にケアしたいものですね。
次回こそYogaの段階(※)を書きます。