The purpose of Yoga
Yogaの目的を知ること
Yogaの知識を自分の生きる智慧とし、生活の中で生かす手段や助けにすることはYogaの本質を追求していく醍醐味だと思う。
Yogaによって何を得たいのかは人それぞれ。体を柔軟にしたい、ストレッチや運動としての気持ちの良さ、美容や健康への憧れ、など。
でもそれらはYogaの神髄へ向かう目的の一つの側面にしか過ぎません。
日々の生活の中にYogaの練習を取り入れていくことで、Yogaは身体にアプローチしながらも心を制御するセルフコントロール法にもなるのです。
Yogaの経典であるヨーガスートラには、Yogaの目標としてこのように説いてあります
「YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH」
心の作用を止滅することが、ヨーガである
つまり、Yogaの目的は心の波立ちを制御することであり、心の作用の止滅が成し遂げられれば目的に達するということになる。
Yogaというと、Hatha Yogaのアーサナ(ポーズ)を一見、柔軟体操の部類に思われることが多いのですが、様々なポーズをきちんとることの本当のねらいのなかには、体の部分に対して呼吸を伴ったアプローチをしながらも実は、体の内側の部分、さらには心に働きかけています。
心に働きかけるために体に緊張状態を作って、その部分に意識を集中させることにより外からの刺激を遮断し、あちこちに動き回る心の動きを止めるのです。またクラスでも重要視しているプラーナヤーマと言われる呼吸法はアーサナと同様、意識をコントロールするための重要なツールとなります。
アーサナ自体、もともとは精神統一の瞑想を行うために、長時間の座法に耐え得る身体を作るための土台作りのようなものから発達してきたといわれています。
アーサナで体を整えていくことはもちろんのことですが、一日のうち少しの時間でもただ座って自分とじっくり向き合うことも実はYogaの練習なのです。
あるがままの自分を知り、事実を受け止め、自分の欲や我をなくさないまでも心をコントロールしていくことで、自分を決して縛らず、限界から自由になり、自分を信頼しながら、前向きな強い自分自身でいることができます。
そして最終的なYogaのゴールとは「モークシャ」いわゆる「悟り」に達すること。
なかなか突然に悟るということは難しく、瞑想を練習しながら体と心のコントロールをしていくためには、やはり段階があるのです。(段階については次回)
精神を集中させたりストレスを減らすための運動として、Yogaが現代社会に必要なツールとして捉えられてきているのも、表向きだけではないYogaの目的を知った人たちが増えてきているということではないでしょうか。
日々の生活の中で自分と向き合い、自分を受け入れる練習を続けていくことでYogaの本当の目的を経験し理解していきたい。
読んでくれる皆様と一緒にYogaのある生活を楽しんでもらえるようなBlogを目指したいと思います。